リーダーシップの定義(と、インターン制度について)

誰かがそれをやるべきと思ったら、自分がそれをやる。

これ以上に適切な「リーダーシップ」の定義はないのではないかと思っております。

「誰かがXをやるべきだ(ただし自分ではやらないよ)」と意見を述べること自体は、別に悪いことではありません。意見を述べるということは、どこまで行っても意見を述べるということであり、それ自体に良いも悪いもないと思われます。

ただ、純粋に「リーダーシップ」という観点からみれば、自分でやるつもりはない、自分がそれを進めるつもりがないものについて、「誰か」がそれをやってくれることを期待する振る舞いは定義に反するということになろうかと思います。

こんなことをあれこれ考えるのも、弊社では「リーダーシップ」をもっとも重要なvalueと位置づけて採用活動をしているからであります。

「誰かがそれをやるべきと思ったら、自分がそれをやる」

実はこの考え方は、民主主義なる思想の根底をなす考え方でもあります。王様に言われたから嫌々やるのではなく、世の中はこうなるべき、と思ったら、自ら行動を起こしてそれを変えに行くというのが民主主義であります。

民主主義の根底にはリーダーシップがあり、そのリーダーシップの根底には、実はというかやはりというか、「個人」という考え方があります。

我々はヒトであることは自明ですが、個人である、ということはそれほど自明ではありません。個人という概念は人為的に発明されたものであって、ヒトではあるが、個人ではないという状態は当然にしてあり得るわけです。

実際、この社会には成人年齢なる概念があって、投票だったり飲酒だったりについて一定の年齢制限を課しています。個人を尊重する、その個人の意志が集積して民主主義が成り立っているのに、若いヒトには投票権がない。個人であることが明らかに自明で生得的なものなら、0歳児に投票権があってしかるべきでしょう。

つまり個人というのは「そうみなされる」ことによって個人になるしかない。「みなし」というメカニズムが関与する時点で、個人であるための要件・規範が必要とならざるを得ません。個人とは概念であり、同時に規範を伴った思想だということになります。

そして個人とは何かというと、「独立した意思決定の単位」ということであって、それは徹底的に突き詰めていくと、「考えることと行動が一致している」ということになるわけです。

意思決定が独立していないとはつまり、自分が行っていることは、自分の意志ではなく誰かに決められている、あるいは、自分がしたいと思ったことをできない、といった状態のことをいいます。

個人が成立するためには、自分は、自分が考えているように行動できる(そしてそうすべきだ)ということが信じられていなければならない。逆に言えば、個人主義というものは、そのような言行一致を人々に厳しく要求するのです。

もちろん言行一致というのもまた、概念に過ぎず、「実際に」これを実現しているヒトは一人もいないと思われます。人間の活動の大半は、むしろホルモン、神経伝達物質、その他の様々な生理的反応の集積なのであって、「私がXという行為をなしたのは、Yという理由がある」という当人の言明が、実際に(生物化学的な水準で)真である可能性は限りなくゼロに近い、というか、(例によって例のごとく)ゼロであろうと思います。

要点は、「自分がそうすべきだと思ったことをしている」とみなされるヒトこそが、個人であり、そうした行動様式を集合的に維持することが、民主主義、ひいてはリーダーシップの基盤をなしている、ということです。

もっとも、人はそれぞれスキルや知識もばらばらですし、何もかも自分でできないことは当然です。それでも、ぜひともやるべきと思うことについては、自分で学ぶこともできるし、それができる人にアプローチして協力を引き出すこともできます。あなたが光より速く空を飛びたいと考えるのでなければ、大抵の問題は、できる・できないといったスキルの問題ではなくて、考え方の問題なのではないでしょうか。

 

そんなこんなで(?)、弊社にまた一人、井原さんという大変な方がCOO兼共同創業者として参画します

彼はリクルートに就職して間もないころ、経営陣に「海外に開発拠点を作るべき」と意見を行ったら、「じゃ、君がやって」と言われ、何週間もしないうちに一人でベトナムに飛び立っていて、結局現在数百人規模になる拠点をゼロから立ち上げたということです。あとはやりたいことがありすぎて7年半で39もの部署に属したとか……。

ちょっとリーダーシップありすぎるかもしれませんね(笑)

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さて、株式会社グラファーの採用においては、新卒/中途を問わず、採用時期等も決めない随時募集としてこちらの募集があります。

社員採用については、性別・年齢・国籍・職歴・学歴などを一切問わず、実際に多種多様なバックグラウンドの方に内定を出していますが、そうであるがゆえに、実際の業務スキルや仕事へのスタンスがしっかり身についていることが採用の大前提となります(それ以外の判断基準がないため)。

一方、学生の方や、週末副業を探している社会人の方、グラファーの事業に興味はあるが、現状では弊社の事業にマッチするスキルを持っていない方などに向け、業務経験を積み給料を得ながらスキルや知識を得て成長できる場所を作ることも必要だと考えました。

そういったことで長期インターンシップ制度を作り、主にコンテンツマーケティングと開発の2つの領域で、参加者を募集しております。

インターンシップというと、通常、「学生向け」と感じる方が大半かと思います。

しかし、上記の通り、弊社としては、「業務を通じて一定のスキルや知識を獲得するための制度」と言葉通りに捉えており、学生でなくてもご応募いただいて構いません。もっとも、現職のお仕事が多忙でほとんど時間が取れないような場合ではそもそも勤務が難しいかもしれませんし、健康管理も大切なので、そのあたりはよしなに判断していただければと思います。

弊社では、業務に必要なスキルがある人を採用するという前提を立て、一方でスキルや知識を獲得できる機会を用意することで、労働市場に対するフリーライドを避けつつ、自社の長期的な発展にご協力いただける方を探していきたいと考えています。